2021年10月28日、人気ゲーム実況者・キヨさんが『マリオパーティ スーパースターズ』の先行プレイ動画を自身のYouTubeチャンネルで投稿。レトルトさん・牛沢さん・ガッチマンさんなどの豪華実況者が勢ぞろいし、ネット上で大きな反響を呼んでいます。
今回注目を浴びているのは、「【4人実況】歴代マリパシリーズ決定版の完全新作『 マリオパーティ スーパースターズ 』」というタイトルの動画。10月29日に発売されたニンテンドースイッチ向けゲーム『マリオパーティ スーパースターズ』を、発売に先駆けて実況プレイする企画でした。
キヨさんは任天堂と良好な関係を築いているようで、概要欄には「キヨ、ついに任天堂から特別に許諾を得る。（ありがとう任天堂）」という一文が。動画内では、ことの経緯を面白おかしく説明するシーンもありました。オープニングからキヨさんは、「先行プレイをします」「なぜできると思います？ガッチさん」と質問。ガッチマンさんが「なんでできるんですかね？」と反応すると、「私がですね、任天堂とズブズブなんです」「癒着です」と冗談交じりに語っています。
キヨさん・レトルトさん・牛沢さん・ガッチマンさんの4人は、「ニコニコ動画」などで古くから活躍していたゲーム実況者。しかし、一配信者が任天堂から特別に許諾を得て先行プレイを行うのは中々のレアケース。その躍進を目の当たりにして、「とうとう任天堂からも許諾を得られるように…。キヨさん、TOP4の皆さん凄すぎでは」「任天堂から許諾を得て先行実況って冷静に考えて凄すぎるのよ…」「キヨが任天堂から先行プレイの許可もらってるの感慨深くて最高」と感動しているファンも少なくありません。
ゲーム実況者との連携を強める任天堂の戦略
最近の任天堂は、ゲーム実況に関するガイドラインを急速に整えていることで有名。2018年には、「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」を明確にすることで、任天堂のタイトルを実況しやすい環境を整えていました。
この時点では個人配信者が対象となっていましたが、その後法人に所属する投稿者に関してもルールが整備されることに。多数のユーチューバーが所属する「UUUM株式会社」や、大手VTuber事務所「にじさんじ」、「ホロライブ」の運営会社とも包括契約を締結しています。正式な契約により、企業所属の配信者たちもガイドラインに従って任天堂のゲームを実況できるようになりました。
また、そうした“配信の許可”を超えて、任天堂が積極的に新作タイトルの案件を依頼するパターンも増えているようです。今年1月には、「にじさんじ」の葛葉さん、夜見れなさん、ニュイ・ソシエールさんをニンテンドースイッチ用ソフト『バディミッション BOND』のPRに起用。それぞれの配信で、同作の体験版の実況プレイが行われました。
その他に今年10月、ニンテンドースイッチ用ソフト『メトロイド ドレッド』が発売された際には、笹木咲・SHAKA・しゅーとん・はんじょう・HIKAKIN・ポッキー・社築・れぷちん（敬称略）の8人が「バウンティハンターチャレンジ」の同時配信に挑戦。ちなみにこの企画ではHIKAKINさんの動画が120万再生越え、社築さんとポッキーさんの動画も30万再生を突破しており、高い宣伝効果があったのではないかと考えられます。
人気実況者との結びつきにより、ますます盛り上がる任天堂のゲーム。これこそが現代の最先端を突き進むための宣伝戦略なのかもしれません。
