■更なる絶望を描く「OVER ZONE」は、まだプレイ可能
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おそらく当時最強格だったであろうゴッデス部隊の、決して輝かしいだけではない戦いの記録。熾烈な状況に逃避する姿も見せましたが、ピナの言葉で再び力強く立つ姿は、見ている者の心を大きく揺さぶりました。
そして絶望を乗り越え、再び希望と成ったゴッデス部隊に与えられたのは、栄光ではなくピナという存在の喪失だったのです。
改めて繰り返しますが、「OVER ZONE」が実装されたのは、『勝利の女神:NIKKE』ハーフアニバアーサリーによる施策のひとつ。記念すべき、おめでたい日を祝うイベントで用意されたのが、“絶望からの希望、そして絶望”という丁寧な地獄絵図。お祝いムード全開でもおかしくないこのタイミングに、とんでもないフルコースが提供されたのです。
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しかもピナが侵食された一件は、「OVER ZONE」全体から見てまだ半分ほど。起承転結で分けるなら、「起承」に辿り着いたに過ぎません。強烈なボディブローを食らっているのに、まだ折り返し地点に過ぎず、ここから更に「転結」へと続きます。
そして悔しいことに、ここまでの「起承」はもちろん、「転結」の揺さぶり具合もかなりのハードパンチャーで、こちらはもはや呻くことしかできません。「お祝いなんだから、甘いスイーツでいいのよ?」と思いつつも、ボディに効く濃厚フルコースを「辛い……けど美味い……!」と情緒乱されまくりで、「OVER ZONE」の物語をひたすら食べ続けてしまいます。
クリスマスだろうがハーフアニバアーサリーだろうが、一切躊躇せずハードなどシリアスをぶち込んでくる『勝利の女神:NIKKE』。ハッピーなお祝い気分を自ら打ち砕くようなその姿勢は、恐ろしくもあり、また軸をズラさない頼もしさも感じさせます。
そして、ハーフアニバーサリーでこのパンチ力だったので、今年の11月に迎える1周年には、どんな施策が待ち受けているのか。期待と共に、恐ろしさも高まるばかりです。
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なお、今回紹介した「OVER ZONE」は、まだプレイできます。ここからどんな展開を迎えるのか気になる方は、ハーフアニバーサリーの開催期間内に、『勝利の女神:NIKKE』を遊び、彼女たちの結末を見届けてください!
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