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1月25日から台湾で開催されているアジア最大級のゲームショウ「台北ゲームショウ2024」ですが、日本のタイトルはもちろんのこと、『ゼンレスゾーンゼロ』や『鳴潮』といった、注目作も登場しているようです。
当然日本未上陸のタイトルも出展されているわけで、そういった新作を目にすると、やはりワクワクしてしまう自分がいます。さて、早速今週も注目作を3つピックアップして紹介していきます。
※本稿では、システム上の関係で簡体字で表記すべき部分もすべて繁体字に置換しています。
◆『黒色信標 BLACK BEACON』
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『黒色信標 BLACK BEACON』は、1月17日~23日の短い期間、一部のユーザーを対象にベータテストを実施したアクションRPGです。TapTapでは2022年11月ごろに『代号:BB』の名称で登場していましたが、今年1月3日にbilibiliにて、正式名称の発表と合わせてPVを公開しました。
古の時代から開発され続けた結果、宇宙まで届く超巨大な塔が存在する独特の世界観で、遺跡が持つ神秘的な雰囲気をファンタジーの舞台設定に据えた作品です。
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ゲームとしてはクォータービュー形式のアクションRPGですが、ベータテストに参加したプレイヤーの反応を見るに、シナリオ・世界観の評判がかなり良さそうです。今回のテストの時点で既に5章までたっぷりフルボイス(中国語)のメインシナリオが収録済みのようで、正式リリースへの期待も高まります。
◆『星落』
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1月25日から台湾で開催されている「台北ゲームショウ2024」にて、台湾での配信も決定した戦略RPGの『星落』。未知の危険が溢れた土地「深淵」を舞台に、冒険を繰り広げていくファンタジー作品となっています。
もともと『PJEP』の名称で情報を小出しにしていたタイトルですが、2023年12月に正式名称が『星落』に決定したことが発表され、その後同年12月27日から2024年1月3日の期間でベータテストも実施されていました。
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他作品と比較してもユーザーとの距離感を近くに感じられる、インディーゲームのようなノリで精力的に情報を更新し続けているのですが、ユーザーのコメントに対して積極的な返信を行うのはもちろん、他社ゲームである『アークナイツ:エンドフィールド』のPVに好意的な反応を示し、それをわざわざ投稿するなど、bilibili公式アカウントが妙に親しみを覚えます。
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本作は2023年10月に韓国で開催されたゲームショウ「G-STAR2023」にも出展しており、プロモーション展開に積極的です。予約数などはまだまだといったところですが、正式タイトルの決定に伴い、これからさらに意欲的なプロモーションが行われ、ユーザー数を獲得していくのだと思います。
◆『NEON ABYSS INFINITY』
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『NEON ABYSS INFINITY』は、2020年7月Switch/PS4/Xbox One/Steamと幅広いプラットフォームにて発売された、横スクロールのローグライクシューティング『NEON ABYSS』のモバイル版です。なお、『NEON ABYSS』そのものは日本でも既にリリース済みです。
『NEON ABYSS』はリリースされてからかなり好評なタイトルだったのですが、実はモバイル版のリリースを受けてから現行バージョンアップが止まってしまい、一部のユーザーからは大きな反発を受けました。本編のコンテンツ開発を取り止めて、モバイル版に注力していると誤解されたため、昨年2023年8月18日にはプロデューサーレターが投稿されて、ファンへの謝罪と続編開発の発表が行われています。
モバイル版『NEON ABYSS INFINITY』は継続的なアップデートが行われて運営されるのに対し、『NEON ABYSS』は買い切り型のゲームであり、ビジネスモデルが根底から異なります。新しいコンテンツを開発・提供するためには、現状の売り上げから判断してもコストの面に問題があったと述べていました。
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モバイル版は公式ライセンスを受けて開発されているに過ぎず、開発チーム自体はアート面以外で『NEON ABYSS INFINITY』の制作に関与していません。そのため、今後登場すると思われる『NEON ABYSS』の新作が、モバイル版のコンテンツを収録したものになるのか、もしくはナンバリング的な続編タイトルになるのかは不明です。
なお、『NEON ABYSS INFINITY』はかなり好調な様子で、TapTapやbilibiliにおいても非常に高い評価を受けていました。