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タイトルの時点で盛大なネタバレをしているゲーム『ネタバレが激しすぎるRPG―最後の敵の正体は勇者の父―』。
「ラスボスの正体はパパさんかよ!」と早くもツッコミを入れたくなる本作は、KSBゲームスが制作し、フリーゲームサイト「Freem!」にて公開されている作品です。ただツッコミを入れて楽しむだけでなく、随所におもしろいギミックが仕込まれていて様々な配信者を驚きと感動の渦に巻き込みました。
ホロライブ4期生・天音かなたさんもそのゲームを実況したVTuberのひとり。
5月5日に配信して大きな衝撃を受けていましたが、その感動の一幕は彼女の実況の腕のみならずリスナーの協力を得て実現したものでした。
リスナーはただ視聴するだけではなく、配信の良し悪しを左右する大切な存在。それを痛感させる配信となったのではないでしょうか。
◆「本日に限り、ネタバレOK!」
当たり前のことですが、いかなる実況配信においてもネタバレは絶対厳禁です。
配信タイトルに「ネタバレあり」と記載されることが多いこの業界ではありますが、それは配信者からリスナーに向けて「この配信ではすべての秘密や物語の詳細を明かすので、それらを知りたくない人は注意してください」と注意喚起を促すもの。決して「リスナーはネタバレコメントをして良いですよ」という意味ではありません。
中には明確なネタバレでなくても、「くるぞ……」「これ覚えておいてくださいね」など匂わせレベルのネタバレもあり、悪気はなくても配信を壊す行為になりかねません。
VTuberをする人には、頭が良くちょっとした異変でも先が読めてしまう勘の鋭さを持っている方もいるため、どんなに語りたくても静かに見守るのがマナー。それが結果として「推し」を笑顔にします。
しかし今回実況配信するのが『ネタバレが激しすぎるRPG』ということで、いつもはネタバレ絶対NGのかなたさんも、今回に限りネタバレOKに。
さっそく配信が始まると、ゲーム内ではネタバレのオンパレード!
冒頭、「このゲームのタイトルおよび登場人物名等には、このゲームの重大なネタバレが含まれています」と注意喚起したその次の瞬間には「あ、開始5分で仲間がひとり脱落します」と身もフタもありません。
かなたさんも(ゲームも始まってないのに)「まだ仲間の名前も知らねーよ、誰だよ死ぬの!」と得意のツッコミを炸裂させます。
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さらに序盤では主要キャラクターが次々と登場するのですが、
勇者ハロルド・ケンジャノッチ
国王クロマーク
魔道士マーシャ・ウラギール
僧侶ルキウス・スグシヌヨン
……と、名前だけで役割を説明してくれる親切設計です。
かなたさんはそのひとつひとつに「国王クロマーク! (ラスボス)お前じゃねーか!」「名前でネタバレしてくるの、やめてもらえませんか(笑)」「この時点で(キャラクター全員の)相関図が書けます」とネタバレを楽しんでいる様子。
特に美少女好きのかなたさんはヒロインの「魔道士マーシャ・ウラギール」がお気に入り。しかし後に裏切ることが判明しているだけに心境は複雑です。物語が進むと主人公ハロルドとマーシャの距離が近づいて良い関係を築くこともあり、ネタ部分だけではない物語性の部分でもゲームに没頭していました。
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しかしこのゲームの本当の面白さはネタバレ全開のネタ要素だけではありません。随所にギミックが仕込まれており、そこにプレイヤーは衝撃を受けたり感動したりします。
かなたさんもその見事なストーリーテリングにもてあそばれ、エンディングを迎える頃にはすっかりこのゲームの虜に。
「まって……まって……ヤバくない!?」「うそぉ!?」「え!? マジで!?」「フリーゲームじゃねえ(完成度)だろ、アニメ化すべきだろ!!」と、鳥肌を立てながら衝撃を受けていました。
そして「今日に限りネタバレOK」としたのに、最後の最後まで見守りつつ一緒に盛り上げてくれたリスナーに対し、「みんな知っててこんなに黙ってたんかよ。偉すぎか!」と感激。「ネタバレOKって言ったのに大事なネタバレだけしなかったんか!」と視聴マナーが抜群に良かった「へい民」(かなたさんのリスナー)を褒めていました。
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リスナーとしても「このリアクションが見たかった!」と大満足でしたが、やはり最後までネタバレせずに見守るのは忍耐が必要だったはず。気軽にコメントが書き込める環境にいると我慢するのが辛いこともあるでしょう。
しかし「かなたさんの驚く顔が見たい」という共通認識のもと、それを最後まで貫いたのは本当に偉かったと思います。
かなたさんも良いリスナーに囲まれていますね!
◆VTuber「天音かなた」とは?
天音かなたさんは天使学園に通う天使ですが、握力が約50キロありゴリラで有名です。
明るく元気な性格をしておりツッコミも得意。美少女やアイドルが大好きで、自他ともに認める「ハロプロ」マニアでもあります。
過去の配信では、『マインクラフト』でレアな青いウーパールーパーを誕生させるために合計27時間もの配信を実施。3,200回を越える繁殖を繰り返してようやく手に入れました。青いウーパールーパーはレアではありますが、運が良ければ1時間も経たず手に入れられるものですから、いかに配信に愛されているかよく分かります。
その後、『マインクラフト』を使用した夏祭り企画では「闇ウーパールーパー屋」を開店するなど、今ではかなたさんを表すアイコンのひとつとなっているようです。
また2023年2月18日に宝鐘マリンさんと兎田ぺこらさんが実施したオフコラボでは3D凸待ち企画に飛び入りで参加。全員の3Dモデルの挙動がおかしくなるカオスな空間の中で「かなたドリル」を披露しました。
空中に浮かんだかなたさんが寝た状態でひたすら回転し続けるという奇妙な現象はリスナーを困惑させつつ爆笑させていました。
そんなかなたさんの夢は、「さいたまスーパーアリーナ」でライブをすること。
独自の世界観で3Dライブを実施したり、数々のオリジナルソングを発表したりするなど音楽活動も精力的です。かつて何度か実施した「ミックス作業配信」も、普段見られない作業のようすが覗けて楽しかったですね。
同じ4期生だった桐生ココさんがグループを卒業する際には、自身が作詞・作曲を手がけた4期生最初で最後の5人ソング「キセキ結び」を発表。とっておきの想いが詰まった名曲を誕生させ、音楽クリエイターとしての才能も証明しました。
5月8日には、天音かなた生誕祭記念3DLIVE「かなたそとっ 神曲アニソンFes!!」を実施していますから、ゲストとともに配信を盛り上げたライブの様子をご覧になってはいかがでしょうか?
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