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かねてから配信に登場していたホロライブ製「AI博衣こより」。しかし何でも回答してくれる彼女でも、鬼畜ゲーとして有名なレトロゲーム『トランスフォーマー コンボイの謎』にはお手上げ!苦戦するステージ9の攻略法を博衣こよりさんに尋ねられても、「攻略サイトを参考にするとよいかもしれません」という、“俺たち”のようなアドバイスしか送りませんでした。
さすが高難度で有名な『コンボイの謎』。AIでは金属生命体に勝てなかった模様です。
そんな“鬼ムズゲー”を3周もして完全クリアを果たしたこよりさん。そこにはVTuber仲間である「周防パトラ」さんの応援、そして難しいからこそチャレンジした彼女の鋼のような精神がありました。
◆40秒もたずにゲームオーバー!それでも折れない心
『トランスフォーマー コンボイの謎』のどこが“鬼畜”なのか?
それは敵の動きが複雑で対応が難しかったり、「ちょうどいい位置」に弾が飛んでくるよう調整されていたりと、難しいと言われるレトロゲームの中でも群を抜く難易度を誇ります。
その一方でボタンを押す強さでジャンプの高さが調整でき、またキビキビと動いてくれるため抜群の操作感が楽しめます。アクションゲームとしては優等生でもありました。難易度は高いものの、ゲームバランスは調整に調整を重ねた形跡がうかがえて決して侮れない。だからこそ現代でもチャレンジする者が後を絶ちません。
今回が初ファミコン実機プレイということで、配信開始冒頭からテンションが上がっていた様子のこよりさん。ファミコンの2p用コントローラーにはマイクが内蔵されているのですが、さっそくそれを使って遊びます。2pマイクの音声を配信に乗せるのは珍しく、リスナーも「おもしろい」と興味津々でした。
そうしてスタートしたゲーム本編では、「開始2秒で自機をロストする」という評判の通り即爆発。こよりさんも「え? なになに?」と、敵の弾が小さすぎて攻撃を受けたことさえ理解できないまま約38秒でゲームオーバーになりました。
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地獄のチャレンジとなったのは、特に難易度が高いことで有名なステージ9。これからチャレンジする配信者もいるかと思うので詳細は省きますが、ノーヒントでクリアするのは至難の業です。
筆者もリアルタイムで『コンボイの謎』を買ってもらい、攻略に挑んだことがありましたが、攻略本とゲーム雑誌の記事なしではクリアできませんでした。
しかしこよりさんは自力でのクリアをめざして何度もステージ9に挑みます。先の見えない状況の中、トライ&エラーを繰り返し、何度も弾丸を食らい、敵の体当たりを食らっても獣のような叫び声を上げながら食いつきました。
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実は本作、説明書に載っていない裏技としてコンテニューが存在するのですが、こよりさんは自力でのクリアを目指し、ステージ2まではそれを使おうとしませんでした。しかしステージ2の難易度が予想以上に高かったことから不本意ながら使用し、どうにかステージ9に辿り着いた経緯があります。
長いこと停滞する中、リスナーからヒントの申し出があっても当初は断っていたこよりさん。さすがに難しすぎて先が見えなくなると、ついに悩みはじめます。
「だめだー! わー、えっ……。うーん……。ぐぬぬ……。…………。……一個だけ聞いていい? 一個だけ……。一個だけ聞く……。あいや聞きたくない……。うーーー……ん……!!」
さぞ無念だったことでしょう。しかし既プレイのリスナーなら知っています。ステージ9は攻略方法を知らずしてクリアなどほぼ不可能であると。
しかしヒントをもらったことでようやく光明が見え、やっとの思いで1周目をクリア。完全クリアをめざすために周回を重ね、めでたく3周目で完全クリアを果たしました。
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完全クリアまでにかかった時間は約8時間。3周目では特定のキャラクターを倒すことで発動するワープを使い、ワープの時だけ登場する隠しキャラクターも見せてくれました。
そのキャラクターとは、実写映画でもおなじみのスタースクリームとバンブル(現バンブルビー)。
ジェット戦闘機形態で飛んでくるスタースクリームを攻撃し、ロボット形態にトランスフォームしたところでもう一撃加えて撃破すればワープゾーンに入れるのですが、難易度の高いステージでスタースクリームに構っている余裕などありません。
カットできるステージも普通にクリア可能な難易度ですから、リスクを冒してまでワープをする必要がなく、大方のプレイヤーはワープを使うことなくゲームを終えます。それだけに珍しいものを見せてもらいました。
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◆最大の危機を救った周防パトラ
こよりさんが無事に『コンボイの謎』をプレイできたのは、個人勢VTuber「周防パトラ」さんのおかげでした。
もともと『コンボイの謎』は、2023年のゴールデンウイークに実施した24時間配信企画「こんこよ24」に周防パトラさんがゲスト出演した際におすすめされたものです。
もちろんパトラさんも『コンボイの謎』をプレイ済み。こよりさんはパトラさんを「レトロゲームプレイヤーの大先輩」として尊敬しており、今年4月24日にはオフコラボも実施しました。
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『コンボイの謎』を実況配信するにあたっては、こよりさんもゲームソフトを購入し準備を整えていたのですが、自前のファミコンではなぜか『コンボイの謎』と、同じ日に購入したもう1本のゲームだけ認識しないという緊急事態に! そこで急遽パトラさんに助けを求め、パトラさんの『コンボイの謎』をお借りしたそうです。
夜中にも関わらず快く対応してくれたパトラさん。しかも「いっぱいあるから」と接点復活材もお土産として持たせてくれたそうです。おかげで予定通りの配信もできましたし、ステージ9で行き詰った際にはコメント欄に現れて応援もしてくれました。
なお説明書に載っておらず、攻略本を買わないとその存在さえ知らないというコンテニューもパトラさんから教わったとのこと。まさに本企画における女神です。彼女なしでは成立しなかったと言っても過言ではないでしょう。
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なにはともあれ完全クリアを成し遂げたこよりさん。
9面では1度コントローラーを投げつけそうになり、真エンドで得られたものは何もなかったとのことですが、それでも攻略しがいのある難易度で楽しかったと声を弾ませていました。
配信の最後では、今後もレトロゲームを続けていきたいと意気込んでいましたが、はたして次に攻略するゲームとは……!?
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