第32回のロコレポは、フライハイワークスが5月23日から配信しているニンテンドー3DSダウンロードソフト『ガンマンストーリー』のプレイレポートをお届けします。
『ガンマンストーリー』は、主人公であるガンマンの「クライブ」を操作して敵を倒し、さらわれてしまった「いとしのアイツ」を助けに行くというストーリーのガンマンアクションゲーム。海外ですでに配信されているタイトル『Gunman Clive』の日本語版になります。個人的に以前からプレイしたいと思っていた作品で、今回の配信を心待ちにしていました。
■これぞ王道!親しみやすい操作系の2Dアクションゲーム
『ガンマンストーリー』の基本操作は十字キーによる移動のほか、「Bボタンでジャンプ」「Yボタンで射撃」の2アクション。ゲームシステムとしてはカプコンの『ロックマン』シリーズに近い感じで、プレイ開始の瞬間からすぐに思い通りに操作することができると思います。ジャンプ中に十字キー/スライドパッドの向きを変えて軌道を調整したり、Yボタンで射撃することも可能。通常弾は、連射することで画面上に3発まで撃つことができます。「クライブ」の体力は画面左上のゲージで表示され、敵に接触したり攻撃を受けると体力が減少。ゲージがなくなると、ゲームオーバーです。
横スクロールアクションゲームはファミコンやスーパーファミコンの時代に多くリリースされたジャンルですが、この時代にもこうして新規タイトルがプレイできるのは嬉しいですね。
■要、反射神経!ステージに待ち受ける、多彩なギミックと敵たち
本作のアクションゲームとしての特徴は、ステージに待ち受ける様々な種類の敵と歯応えあるギミック。作品を通して一応「西部劇にありそうなシチュエーション」が前提にはなっているものの、現実世界ではあり得ないようなギミックも多数登場し、クリアするためには反射神経を駆使したプレイと根気あるリトライが求められます。
また、ステージが進むごとに馬に乗ったガンマンなど強力な敵が出現するほか、ボス戦では耐久力の高い巨大な敵や、巨大ロボのようなボスも登場。全体的に難易度は高めで、歯応えのあるアクションを楽しませてくれます。
■手描き調のグラフィックとウエスタンなサウンドで西部劇の世界観を堪能
本作はいわゆるドット絵の作品ではありませんが、グラフィックは手描き調のレトロな雰囲気。銃で弾を撃つ度に薬莢が排出されるなど、西部劇らしいこだわりのある表現は必見です。3D映像の表示にも対応しており、キャラクターやステージの背景など、統一感のある絵本のようなアートワークを楽しむことができます。
また、サウンドも西部劇を思わせるようなセンスのBGMで、『ガンマンストーリー』の世界観を堪能することができます。
■横スクロールアクションゲームのファンなら、見逃せない作品
『ガンマンストーリー』。このタイプのアクションゲームのファンなら、ぜひプレイしておきたい作品じゃないでしょうか。十字キー/スライドパッドとボタンによる操作系は反応が良く快適そのもので、アクションゲームの名作独特の、プレイヤーとキャラクターの一体感を味わうことができます。ゲームの随所に古き良き横スクロールアクションゲームに対するリスペクトが感じられるほか、純粋にガンマンアクションゲームとしてもオリジナリティ溢れる作品に仕上がっていて、個人的には期待以上の面白さでした。
難易度は「EASY」「NORMAL」「HARD」の3段階から選択することができ、セーブデータは3つ保存することが可能です。
『ガンマンストーリー』は、好評配信中で価格は200円(税込)です。
(C)2013 Horberg Productions
(C)Flyhigh Works
(c)CIRCLE Ent.
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【ロコレポ】 by ロココ試作型
INSIDEのゲームライターが3DSとiOSを中心に色々なソフトをプレイして、その魅力を伝える連載。RPGの魅力に目覚めたのは、ファミコン版『ウィザードリィ』。好みのゲームな場合にテンション上がり過ぎるのは許して…。
Twitter:@Rococo_TestType