第59回のロコレポは、アークシステムワークスが12月11日から配信しているニンテンドー3DSダウンロードソフト『電脳からの脱出 escapeVektor』のプレイレポートをお届けします。
『電脳からの脱出 escapeVektor』は、海外デベロッパーのNnoooが手がけたサイバーエスケープアクションゲーム。すでに発売されている海外で高い評価を受けていて、個人的に国内配信を楽しみにした作品です。
■「CPU」の迷宮から「ベクター」を救い出せ!
本作はサイバーな世界観で描かれる、ステージクリア型のアクションゲーム。プレイヤーは電脳世界に捕らわれた謎のプログラム「ベクター」を操作して、「CPU」が支配するノード(ステージ)から脱出させればクリアです。
ノードにはそれぞれ「CPU」が支配する回路とセルが存在し、ノードから脱出するためには、回路とセルを制圧すると出現する「出口」に入る必要があります。
■スライドパッドで方向転換しながら回路を進行、色を変えてセルを制圧
「ベクター」は回路を自動で先に進み、スライドパッドで上下左右に方向転換することが可能。「ベクター」が白い回路の上を通過するとその部分の色が変わり、完全に一周して囲む(回路の色を変える)とそのセルを制圧することができます。ノードを制圧すると出口が現れるので、そこに入ればステージクリア。
ノードには「巡回ボット」や「ハンター」「インターセプタ」といった敵や障害物が登場し、接触すれば基本的に一発死なので気をつけましょう。ルートや状況によっては敵が「ベクター」を全力で追いかけてくることもあるので、要注意です。
■150種以上のステージと、スピード感をアップさせるスキル
ステージの数は、150種以上が用意。「ベクター」はステージが進むごとに「爆破」や「ブースト」「スーパーブースト」「ブースト突破」などのスキルを使えるようになるため、後半ではより複雑でスピーディなプレイングが求められるようになります。
ジャンルは「サイバーエスケープアクション」と名づけられていますが、プレイ感覚としては『クイックス』や『パックマン』シリーズ(特にチャンピオンシップ エディション DX)に近いものを感じました。
■ゲームオーバーになりつつ「もう一回!」 のレベルデザイン
『電脳からの脱出 escapeVektor』。本作はステージの敵の動きや障害物の配置が全体的にいやらしく、途中で何度もゲームオーバーになってしまうことも。しかし、その度に「次はこのルートで進んでみよう」「こんなことも試してみよう」と試行錯誤できる工夫がされたゲームデザインで、海外で高い評価を受けたのも納得です。
また、ステージごとに「ベクター」が失われた記憶を少しずつ取り戻していく過程で断片的に語られるストーリーも興味深く、続きを読み進めたくなる内容です。レトロモダンなグラフィックとテクノサウンドの雰囲気も、いい感じ。3DSの立体視にも対応していて、ボリュームスイッチをオンにするとかなりの没入感をともなってプレイすることができます
『電脳からの脱出 escapeVektor』は、好評配信中で価格は700円(税込)です。また、PS Vita版も近日配信予定です。
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Published in Japan by ARC SYSTEM WORKS
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【ロコレポ】 by ロココ試作型
INSIDEのゲームライターが3DSとiOSを中心に色々なソフトをプレイして、その魅力を伝える連載。RPGの魅力に目覚めたのは、ファミコン版『ウィザードリィ』。好みのゲームな場合にテンション上がり過ぎるのは許して…。
Twitter:@Rococo_TestType