第64回のロコレポは、KONAMIが12月25日から配信している3DSバーチャルコンソール、PCエンジン版『グラディウス』のプレイレポートをお届けします。
PCエンジン版『グラディウス』は、KONAMIが1991年に発売した横スクロールシューティングゲーム。1985年にアーケードで発売された同タイトルの移植作品です。
■アーケード版『グラディウス』に忠実な移植度
KONAMIのPCエンジン参入第1弾タイトルとして発売され、アーケード版にかなり忠実な移植が行われている本作。自機の「ビックバイパー」が装備できる「オプション」は最大4つ、「レーザー」も画面いっぱいに広がるなど、ビジュアル的にも完成度は高いです。
実際にプレイするとアーケード版と比較してパワーアップ(特にダブル)やステージの挙動、処理落ちに違いを感じるものの、先に発売されたファミリーコンピュータ版やMSX版との差は歴然です。
■巨大生物の骨が横たわる「砂漠」ステージが追加!
PCエンジン版『グラディウス』最大の特徴といえるのが、「逆火山」と「触手」ステージの間に追加された「砂漠」ステージ。巨大生物の骨が横たわる比較的狭い空間の中、骨は被弾すると当たり判定のある骨片を撒き散らし、ドクロは人魂のような弾を放ってきたりと、なかなか歯応えのある構成になっています。
初代『グラディウス』の追加ステージとしてはMSX版の「骸骨」が有名ですが、「砂漠」もさらに進化した内容で楽しませてくれます。
■タイトルデモや家庭用のプレイに配慮したモードが搭載
そのほかにも『グラディウス』のイメージイラストを再現したタイトルデモが収録されていたり、おなじみの「コナミコマンド(ポーズ中に上上下下左右左右BA)」や残機を増やす裏技も使用できるなど、家庭用ならではの要素が充実。
個人的には『グラディウス』ファンとして、本作のタイトルデモが見れるだけでも購入の動機としては十分でした。さらに3DSバーチャルコンソールの「画面設定」や「まるごと保存」といった機能も使えるため、外出先での攻略が捗ります。
■家庭用『グラディウス』のひとつの完成形
PCエンジン版『グラディウス』。ファミリーコンピュータ版から約5年後の発売となった本作ですが、今プレイしても当時の年月の変化を肌で感じることができますね。『グラディウス』にはたくさんの移植バージョンが存在しているので、それぞれの特徴を比較しながらプレイするのも楽しいです。
ファミリーコンピュータ版『グラディウス』については、2013年の「ファミコン生誕30周年企画」で詳しくご紹介しているのでぜひ合わせてご覧ください。
また今後の3DSバーチャルコンソールのラインナップとしては、本作の続編であり名移植と呼ばれているPCエンジン版『グラディウス2~ゴーファーの野望』の配信をぜひお願いしたいです。(むしろ、心待ちにしています)
PCエンジン版『グラディウス』は、好評配信中で価格は600円(税込)です。
(c)Konami Digital Entertainment
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【ロコレポ】 by ロココ試作型
INSIDEのゲームライターが3DSとiOSを中心に色々なソフトをプレイして、その魅力を伝える連載。RPGの魅力に目覚めたのは、ファミコン版『ウィザードリィ』。好みのゲームな場合にテンション上がり過ぎるのは許して…。
Twitter:@Rococo_TestType