第67回のロコレポは、カプコンが2014年1月29日から配信している3DSバーチャルコンソール『マイティファイナルファイト』のプレイレポートをお届けします。
『マイティファイナルファイト』は、1993年に発売されたファミリーコンピュータ用のアクションゲーム。1989年にアーケードでリリースされた『ファイナルファイト』のファミコン向けアレンジ作品です。
■「コーディー」「ガイ」「ハガー」の3人が2頭身になってアクション!
巨大都市「メトロシティ」を舞台に、超犯罪集団「マッドギア」にさらわれた「ジェシカ」を救うための3人の闘いが描かれる本作。
プレイできるキャラクターはシリーズでおなじみ、「コーディー」「ガイ」「ハガー」の3人。グラフィックは2頭身のキャラクターにデフォルメされ、ストーリー展開も含めて原作の『ファイナルファイト』と比較してコミカルな作風になっています。
■『ファイナルファイト』にアレンジが加えられた操作系
操作はAボタンでジャンプ、Bボタンで攻撃するのが基本。Bボタンを連打して連続攻撃を出したり、AボタンとBボタンの同時押しで必殺技、十字キーのコマンドを組み合わせて投げやキャラ固有の特殊技「トルネードスウィープ(コーディー)、ソニックキック(ガイ)、スクランブル・ハガープレス(ハガー)」を使用することができます。
連続攻撃は、テンポよく敵にダメージを与えることができるため重宝します(そして気持ちいい)。また、ステージの途中に出現するドラム缶を破壊するとキャラクターごとの武器アイテム「ナイフ(コーディー)、手裏剣(ガイ)、ハンマー(ハガー)」を拾って使うことができます。
■経験値でキャラクターがレベルアップするシステム
『ファイナルファイト』シリーズの中でも本作の特徴になっているのが、レベルシステムが導入されていること。敵を倒すと経験値が入り、レベルアップすると技の威力やライフゲージが増えたり、特殊技がアンロックされたりします。同時にライフゲージも全回復するなど、難易度が高いことで知られる原作の救済措置になっています。
カプコンのベルトアクションゲームといえば、近い時期にアーケードの『ナイツオブザラウンド』や『ダンジョンズ&ドラゴンズ タワーオブドゥーム』 が発売されており、ゲームシステムなど似ている部分もあるように思います。
■色褪せない、ファミコン末期の名作ベルトアクションゲーム
1993年というファミコン末期に発売された、『マイティファイナルファイト』。ゲームシステムはもちろん、出現する敵やオブジェクトの数など、ファミコンで『ファイナルファイト』を再現するためにゲーム全体にかなり大胆なアレンジが加えられており、原作とはまた違った魅力の作品に仕上がっています。グラフィックはキャラクターだけでなく背景なども精細に描き込まれていて、子供向けでも手抜きのない仕事がされているあたりはさすがカプコンですね。
ファミコンの限界に挑戦したアクションゲームとしては、任天堂の『ジョイメカファイト』に通じるところも。「ファミコン末期の名作」として、ベルトアクションゲームファンならぜひプレイしておきたい作品です。
『マイティファイナルファイト』は、好評配信中で価格は500円(税込)です。
(c)CAPCOM U.S.A., INC. 1993, 2014 ALL RIGHTS RESERVED.
「マイティファイナルファイト」はCAPCOM U.S.A., INC.の登録商標です。
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【ロコレポ】 by ロココ試作型
INSIDEのゲームライターが3DSとiOSを中心に色々なソフトをプレイして、その魅力を伝える連載。RPGの魅力に目覚めたのは、ファミコン版『ウィザードリィ』。好みのゲームな場合にテンション上がり過ぎるのは許して…。
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