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イベントは、カイル・オライリーとの激戦を制し「BEST OF THE SUPER Jr.XXII」優勝者となったKUSHIDA選手による一夜明け会見やデビットフィンレーJrの新日入団決定などをはさみ、新日本プロレスリング株式会社代表取締役会長・菅林直樹氏による挨拶からスタート。
菅林会長は「昨今メディアへの露出などからプロレスブームの再燃と呼ばれていますが、久しく新日本プロレスを題材にしたゲームは世に出ておりません。そんな中、我々はプロレス界のリーディングカンパニーとして、一年半ほど前から自らが発売元となり、ゲーム開発を続けてきました。この『プロレスやろうぜ!』は今後の柱の一つとして展開してまいりますので、ファンの皆様、どうぞこの公式プロレスゲームにご期待ください!」とスピーチ。
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続いて、開発の株式会社ゼクス代表取締役社長・小林高志氏はゲームの内容を解説。「新日に所属するスター選手たちが登場。自分だけの選手を作って、新日の選手や他のユーザーの作ったキャラと対戦できるゲームです。オンラインバトルにでは各階級でのチャンピオンベルト争奪戦が行われる事になっています。これを機会に初代チャンピオンを目指してください」とやや緊張した面持ちでした。
ここでいよいよ皆さんお待ちかね、100年に1人の逸材こと棚橋選手が逸材ポーズで登場。KUSHIDA選手と共に、ゲームを体験です。
■棚橋弘至選手
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この『プロレスやろうぜ!』はかなり早い段階から耳にして楽しみにしていた企画なので、今日は実際にプレイして全貌を明らかにします!
■KUSHIDA選手
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ボクも小さい頃にプロレスのゲームにハマり、プロレスが好きになったタイプ。そして今プロレスラーになっているので、このゲームにスゲー期待しています。子供たちもプロレスを好きになってもらって、色々な人の心に引っかかるフックになってもらいたいと思います。
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棚橋選手は最初ゲームを目にした際に「もうちょっと広背筋があるんじゃないか? 棚橋はもうちょっと筋肉があるはずだ」と伝えたそう。KUSHIDA選手は「自分のキャラクターがゲームの上で動いているのが小さい頃からの夢。夢が叶いました」とそれぞれのファーストインプレッションを語りました。
ゲームの試遊では、棚橋選手とKUSHIDA選手がネットワークでマッチングされた対戦相手と対決。それぞれ自分のモデルを使っての対戦です。まずKUSHIDA選手が初戦をアームロックで勝利。続いて始まったのは、オンラインゲームと言えば、の棚橋選手の逸材チェックからスタート。大胸筋と広背筋は合格するも、顔は「少しふか○りょうさんに似てる」とチクリ。そして、お腹がややぽっちゃりしている事を告げると、ゼクスの小林社長は「ボディパーツとして出す」とコメント。シックスパックすらもパーツとして登場する事を示しました。
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そしてそのままイベントは棚橋選手の試遊に突入。対戦相手はデスマシーン2015に決定です。これは好勝負となりましたが負けてしまい「次は絶対勝ってやるからな!」と棚橋選手。実はこの対戦相手、偶然にも知り合いだったようです。当日Android版が先行して配布されていただけに、そんな可能性もあるんですね。先ほど好勝負と言いましたが、このゲーム、試合終了後に相手を褒め称える意味で「いい戦いだった!」
とボタンを連打する事が可能。勝負の展開を讃え合うというのもプロレス独自のものだとは、ステージ上の参加者の総意でした。
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最後に締めの言葉として、棚橋選手とKUSHIDA選手から一言づつコメントが。「プロレスというものが、このゲームを通して皆さんのすぐそばにあるというのはすごく嬉しい状況です。時間を見つけて楽しんでください!」と棚橋選手。「プロレスゲームの出る事自体が感無量。昔のゲームと違うところは、データが常に更新されていくところなので、子供から大人までプロレスを好きになってもらえる事を願っています!」とKUSHIDA選手。共にプロレスが好きで、だからこそ、新しい波としてプロレスが広まる事を願っている……プロレスや格闘技好きの一人として、願う事は一緒のようです。
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新しく新日本プロレスが盛り上げていこうとしている『プロレスやろうぜ!』は、Android版とiOS版で配信(アプリ内課金、iOS版は後日配信開始)しています。かつてプロレスが好きだった方も、これをきっかけにしてライトなところからプロレスを好きになる方にも、多くの方に楽しんでいただきたい、いちファンとしてそう願っています。プレイした感じは、感覚的に何をすればいいのか分かりやすい作りになっていたため、まずは手軽なところから始めてみてはいかがでしょう?棚橋選手と同郷で、最近まったく実家に行っていない筆者が取材後に同氏に話を向けると、家族には会った方がいいですよ、と言われてしまいました。ご家族を大切にされると同時に、レスラーとして役割を果たす。これが「100年に1人の逸材」なのでしょうね。まだまだ今以上にプロレスを盛り上げてもらえる……そう確信しました。