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「Red vs Blue」や「RWBY」で知られる映像制作会社Rooster Teethのゲーム部門Rooster Teeth Gamesから2016年7月5日にPC向けにリリースされた3Dアクション『RWBY: Grimm Eclipse』。日本でも人気のある「RWBY」の初ゲーム化となる本作のプレイレポをお届けします。
■チームRWBYのキャラを操り、立ち塞がる敵を蹴散らせ!
「RWBY」は科学技術と魔法が同居する世界“レムナント”を舞台に、世界にはびこるモンスター“グリム”に対抗するハンターを目指し、その養成学園に通う4人の少女、通称チーム“RWBY”とその仲間たちを描いた海外で人気の3DCGアニメーションシリーズ。日本でも豪華声優陣による吹き替え版がリリースされています。本作『RWBY: Grimm Eclipse』は同アニメシリーズを題材に、チームRWBYの4人の少女のうちの1人を操り、立ち塞がる数々の敵を蹴散らしていく3Dアクションです。
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チームRWBYの4人。本作中の2D絵は少々癖があるのは好き嫌い別れるところだろうか
アニメーション本編はシーズン3にて怒涛の展開を見せ、大きく物語が動き出しましたが、本作では厳密な時系列設定などは不明ながらシーズン1・2の雰囲気で展開され、シリーズを知らないプレイヤーでも単純に美少女アクションゲームとして楽しめる内容となっています。
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主人公Ruby Rose。本編で用いられてる3Dモデルとはかなり顔の雰囲気など違うがこれはこれで可愛らしい
■良質な挙動にシンプルな操作で楽しいアクション。掛け合いの薄さと小粒なボリュームが難
「RWBY」の魅力といえば、ギミックたっぷりの武器を用いて高速で展開される、流麗でダイナミックなアクションシーン。本作ではキャラクターごとに異なる「弱攻撃」「強攻撃」「射撃」の三種の攻撃法を用いてこれを再現しようとしています。適当にボタンを押していてもそれらしいコンボが繋がり、敵を攻撃することでゲージが溜まれば周囲を一掃する必殺技も使用可能。全体的にエフェクトこそ地味目ですが、移動の挙動も良く、流れるような連続攻撃で敵の体力を次々と削っていく事ができるのは楽しいところ。とは言え、体力こそ自動回復のシールド式ですが、敵の攻撃判定も大きければ攻撃力も高く、適度な緊張感も用意されています。
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空中に吹き飛ばした敵にも楽々攻撃が繋がるのも楽しい
敵の一部の攻撃は、準備動作中にカウンターボタンを押すことで、敵を一時的にスタン状態にすることができるので、ここぞとばかりにチャージが可能な強攻撃で敵の体力を一気に削り取るのも手です。スタン状態の敵に対するチャージ攻撃やキャラごとに異なる一部の攻撃では、確率で敵を“チームアタック”の受付状態にすることができます。“チームアタック”は非常に強力で、一気に周囲を一掃できる爽快な攻撃。機会があれば積極的に狙っていきましょう。
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カウンター合図、ここで指示されたキーを押すと……
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この通り敵はスタン状態に、攻撃のチャンスだ、ちなみに多少敵から離れていてもカウンターは発動するので気軽に狙っていける
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チームアタック受付状態。ここでも指示されたキーを押すと……
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チームアタック炸裂、周囲の敵ごと大火力で一掃できる、こちらも離れていても発動するので合図を逃さないようにしよう
また本作では、レベルアップによってスキルポイントを得てキャラ性能を強化することができます。レベルアップ自体は相当早い上、上限も低いのでいわゆるレベリングについては気にする必要はない作りです。スキルポイントリセットも自由に行えるためプレイスタイルに応じて気軽に切り替えられるのはありがたい点です。
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レベルアップ
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Rubyのスキル一覧。スキルは一部を除き、キャラごとに異なるものが設定されている。中には特定条件を満たすことでアンロックされるものも
本作はオンラインマルチプレイヤーにも対応しています。ドロップイン・ドロップアウトが可能で、ゲーム仕様と合わせて非常に気軽にマルチプレイが行えるのは大きな魅力です。やられてしまっても即ゲームオーバーではなく、仲間の支援による復活を期待できるのは協力プレイならでは。ただし“チームアタック”は独力で使えず、自分以外の味方が受付状態にした敵にしか発動させられなくなるので注意しましょう。
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やられてしまってもマルチプレイならば、復活させてもらえる可能性があるのは嬉しい。
復活させてもらえなくとも時間経過でリスポーンができる。
ちなみに同キャラプレイは可能なので推しキャラが被ってしまっても安心だ
アクションゲームとしての挙動は良質な本作。しかし、ストーリーはフルボイスながら、ストーリー上のセリフの大半は状況説明を行う教師たちに終始しており、肝心の主人公たちについては戦闘中のセリフが殆どなのが非常に惜しいところ。更にはクリアまで2~3時間程度、実績要素を除けばスキルのアンロック以外ではリプレイ性もなく、価格に対しての小粒感がどうしても否めないものとなってしまっています。
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作中のセリフの殆どはこう言った状況説明なのが玉に瑕
元々は個人によってデモ版が作られたファンメイドのゲームが、開発者ごとRooster Teeth Gamesに拾い上げられ公式ゲームとして完成するに至ったものだけに、致し方ない部分もあるのかもしれませんが……。アニメ本編を制作する会社の別部門からのゲーム化、という部分を活かしアニメでの魅力的な掛け合いが本作でも多く見られていれば、ゲームの分量は同じでも満足度合いは高かったことでしょう。
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道中の敵を倒していく他にも、特定のポイントではwave制の防衛イベントなどが発生する
■キャラクター追加DLCの計画も
主役の4人以外の魅力的なキャラクターたちも人気の理由である「RWBY」。すでに本作ではキャラクター追加DLCとしてチームRWBYの良き友人、準主役格として物語を彩った、チーム“JNPR”の4人が発表されています。お気に入りのキャラクターが元気な姿を見せてくれるということで、嬉しいプレイヤーの方も多いのはないでしょうか。アニメーション本編は今年10月に新展開となるシーズン4を控え、ますます広がりを見せていますが、本作もキャラゲーとして、負けず劣らずの新展開に期待したいところです。
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