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──試遊の時に名前を入力させていただいたんですが、発音が一発で正解でした。
野中氏:そこも自負するところで、長い字数の単語でも一発ですね。例えば「マウンテンゴリラ」とかも。
──これまでゲームの世界でも、「入力された名前を発音する」という模索は行われてきましたが、スムーズな発音やイントネーション、違和感のなさというのは、なかなか超えがたい壁でした。ですが本作は、ひとつ大きな山を越えたような衝撃を覚えました。
野中氏:一文字ずつ読んだりするものもありましたよね。昔からずっとあったハードルです。
──そのハードルに対して、大きな一歩を踏み出したタイトルという印象を受けました。ちなみにコミュニケーションを重ねていくことで、ツクモはどのような変化を見せてくれますか?
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野中氏:ツクモは教えた単語を覚えていくので、プレイヤーがよく入力する内容に引っぱられていきます。例えば、食べ物の話ばかり教えれば、食べ物に関する会話が中心になりますし、スポーツの単語ならスポーツの話題になると。
──満遍なく幅広く教えることもできるし、特定の方向性ばかり教え込むこともできる。その傾向を変化させられるんですね。
野中氏:あともうひとつ、本作は「プライベートなコミュニケーションゲーム」がひとつのテーマなので、イントネーションを変更する機能を入れています。これにより、方言も表現できるわけです。
同じ「苺」という食べ物でも、地方によって発音が異なっている場合もありますよね。そして、自分にとって馴染みのある発音の方がいいじゃないですか。なので、プレイヤーのイントネーションに合わせられるよう、登録した単語を好みのイントネーションで喋るように設定できます。
──ツクモに方言を喋られることも可能なんですね。
野中氏:はい。試遊版の最後で「感謝の言葉」を入力しますが、「おおきに」と入れたら、もちろん「おおきに」と喋ってくれます。感謝の言葉=「おおきに」と覚えてくれるわけです。
──おはよう=「おはようさん」、などもできると。
野中氏:ちなみにイントネーションは、アクセントの異なる単語をツクモに複数喋ってもらい、そこから選択する形にしてあります。音階をユーザーさんが直接操作するようなやり方も考えましたが、デジタル的な表現をするとツクモがロボットに見えてしまうので、今の形にしました。
──「人」と「ツクモ」のコミュニケーションという形に拘られたんですね。
野中氏:この単語の発音はどっち? こっち? これであってる? ……みたいなやりとりの方が、コミュニケーションとしてしっくりきますからね。この形にした時に「あ、人間っぽくなったな」と感じました。
──喋る内容ももちろんですし、イントネーションも変化させられるので、製品版がリリースされたら、色んなツクモがユーザーの手によって生まれていくんですね。
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野中氏:会話部分だけでなく、見た目も変化していきます。メインビジュアルとして公開しているものは、いわゆるオーソドックスなツクモなんですが、髪型も変われば衣装も変わりますし、髪の毛や目の色も変わります。数時間プレイした人同士のツクモを比べてみると、会話内容や見た目も全然違ってきますね。
──「俺のツクモ」になってくれるわけですね(笑)。
野中氏:はい。場合によっては、「人に見せられないツクモ」に(笑)。
──見せびらかしたくなるか、絶対見せたくないか、大きく分かれそうですね。
野中氏:誰かに見せるためものすごくいい子に育てたり、見せずに箱入り娘として育てたりと、色んなスタイルで楽しんでもらえたら幸いです。
そういう点でも、ダウンロードソフトにしたのは良かったのかなと思いますね。他のゲームを遊んだ後に、抜き差しの必要なく気軽にいつでも立ち上げてもらえので。
──アクセスしやすい利点と本作の方向性は、確かによくマッチしていると思います。では最後となりますが、本作を楽しみにしている方々に向けてメッセージをお願いします。
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野中氏:『めがみめぐり』は、新しい技術であったり、箕星太朗さんのキャラデザであったりと、ちょっと「カプコンらしくない」ところが目立つ新規タイトルなんですが、実際のゲーム内容はすごく「カプコンらしいこだわり」が詰まっています。
「ゲーム」としてユーザーさんに楽しんでいただける内容になっていますので、12月8日に無料でダウンロードして存分に遊んでやってください。色んなアイテムが盛り込まれている「コレクターズ・パック」などを用意していますので、興味がある方はそちらもチェックしていただけると嬉しいです。
──コミュニケーションも楽しい、ゲームも楽しい。そんな一作になるんですね。発売日を楽しみにしています、ありがとうございました!
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『めがみめぐり』は今冬発売予定。価格は、基本無料のアイテム課金制です。また、「コレクターズ・パック」(5,800円 税抜)とイーカプコン限定版「めがみめぐり COMPLETE EDETION」(9,800円 税抜)が発売されます。
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