『エースコンバット』のナンバリングタイトルは、基本的に我々が生きる地球とは別の架空世界(ストレンジリアルワールド)を舞台にしています。また現実の地球をテーマにしたタイトルも存在しており、『エースコンバット アサルト・ホライゾン』と『エースコンバットX2』、『エースコンバット インフィニティ』の3タイトルがそれに当たります。
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■『エースコンバット』
1995年6月にPlayStationでリリースされたシリーズ第1作目。あらすじは、テロリスト集団によって軍部の一部がクーデターを起こしたため、傭兵集団がクーデター軍を鎮圧するために協力するというもの。登場機体は当時の最新鋭機であったF-22とYF-23を含めた全23機が収録。独特なカラーリングも特徴的です。架空機的な超巨大空中要塞や、渓谷飛行などシリーズの特徴(新谷かおるの戦闘機漫画『エリア88』的な影響も随所に見られる)を揃えている作品です。
■『エースコンバット2』
『エースコンバット2』は1997年5月にPlayStationでリリースされたタイトル。プログラマの努力により多くのポリゴンが使用可能となった他にも、厚木における航空ショーの取材から得られた資料がフライトモデルに反映されています。グラフィックが大きな進化を遂げ遠景や海面までテクスチャで描写。F-14などの可変翼やエアブレーキなどがアニメーションすることが新要素です。実機のF-22やF-14、Su-35や、架空機のXFA-27を含む合計24機を収録。またエース機的な存在のコマンド機Z.O.E.やEDGEことケイ・ナガセ、架空機のADF-01、USEA(ユナイテッド・ステイツ・ユーロ・アジア)大陸の原型も初登場しています。
■『エースコンバット3 エレクトロスフィア』
1999年5月にPlayStationで発売された3作品目。シナリオや舞台設定が大幅に強化され、5つのルートと全52ミッションを備えたマルチエンディングが特徴のSF色が強いタイトル(脚本は佐藤大)です。あらすじは、2040年のUSEA大陸を舞台に治安維持部隊UPEOの特別航空隊SARFに所属する“NEMO”(名前は任意に変更可能)が、国家の枠組みさえも崩壊させた超巨大企業ゼネラル・リソースと、彼らから離反した先進企業ニューコムにおける紛争の間で生まれた陰謀やクーデターに巻き込まれていくというもの。
現実の戦闘機を基に未来的なフォルムを持たせた機体や、独特なシルエットを持つRナンバー戦闘機があります。テキスト情報の他にも、カットシーンや状況を伝えるニュースなどがアニメで表現されていることも特徴的です(アニメ制作はProduction I.G)。またエリック(CV: 保志総一朗)の「レナはフランカーに乗れていいよな」や、キース(CV: 中村大樹)の「挟まっちまった」など名台詞も多いです。
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