■『エースコンバット インフィニティ』
2014年にPS3でリリースされた、シリーズ初のF2Pとなる第13作品目。現実世界の地球を舞台に、小惑星1986VG1ユリシーズに他の小惑星がぶつかったことで出来た破片群が、地球に降り注いだ災害「ユリシーズの厄災」にて崩壊した世界で、アローズ社のパイロット“リーパー”となりユージア戦争を戦うことになります。操作体系が従来作品のものに戻っているものの、『ACAH』での破壊表現は引き続き取り入れています。オンラインマルチプレイに焦点を当てており、対戦と協力プレイを軸に様々なモードを取り揃えています。
収録機体ではTRDI(防衛省技術研究本部)から許可を得て、武装を施した架空のATD-X(現在はX-2と名前が変わった)ことATD-0を実装した他にも、他のシリーズで登場した架空機を多数収録しています。またミッションやステージは過去作を現代風にアレンジしたものも多いため、実質的にシリーズの集大成としての側面も持っています。
しかしながら、キャンペーンモードはリリース時に全てを収録しきれていませんでした。後のアップデートで複数追加されたもののミッション8追加以降に新たなシナリオが収録されておらず、現時点においても完結していない物語となってしまっています。そのため現在でも追加のシナリオ配信とストーリーの完結を望む声が絶えないタイトルです。
■『エースコンバット7』
2015年のPSXにて発表されたPC/PS4/Xbox One向けのシリーズ最新作。ゲームエンジンにUnreal Engine 4を採用し、PlayStation VRに対応しています。「空の革新」をテーマにUAVや、王政となったエルジアやオーシア連邦、そして軌道エレベーターが登場。脚本は『エースコンバット04』のサイドストーリーと『エースコンバット5』から片渕須直監督が再び担当します。
対隕石砲とのストーンヘンジやユリシーズ災害でのクレーターが再び姿を現し、航空機搭載レールガンらしき装備や光学兵器のようなポッドが映され、エルジアとオーシアの戦いに潜むものを感じさせます。また多少『3』への関連性もあるようです。本作の新たな特徴としては、大気現象の上昇気流やキャノピーへの氷結(アイシング)現象が再現されたことによって今までと違う空が体験できることになったことです。発売時期は、元々2017年を予定していましたが開発が伸びたことから延期し2018年内を予定しています。また、本作の情報のまとめページやTGS 2017でのプロデューサーインタビュー記事もあるのでこちらもどうぞ。
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