
コナミデジタルエンタテインメントが手掛ける、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Steam/ニンテンドースイッチ/スマホ向け『遊戯王 マスターデュエル』。そのマスターデュエルで7月19日(火)から開催しているイベントが「エクストラゼロ フェスティバル」(関連記事)です。
同イベントでは、エクストラデッキを使用できないという専用リミットレギュレーションを採用しています。現行でTier1となっているデッキであっても、従来のパワーを発揮するのは不可能でしょう。

一方で、「エルドリッチ」や「真竜」といったメインデッキのモンスターがエースとなるテーマにとっては、非常に戦いやすいイベントとなっています。特に新規で追加された「ふわんだりぃず」(関連記事)は、かなりの活躍を予想されています。
とはいえ、それ以外にも活躍できそうなテーマはあるはず!というわけで、今回は意外な強さを発揮する(かもしれない)テーマを、5点選んでみました。
◆墓地から鮮やかに蘇れ!「インフェルノイド」

メインデッキを中心に動けるというテーマを考えた時、筆者が初めに思いついたのが「インフェルノイド」。
このテーマの上級・最上級モンスターは、手札や墓地から同じ「インフェルノイド」と名の付くカードを除外して、特殊召喚できる効果を持っています。
そのため墓地にモンスターが溜まっていれば、特殊召喚時に自身以外のフィールドのモンスターを全破壊する「インフェルノイド・ネヘモス」などの大型モンスターを呼び出せます。エクストラデッキのカードも利用しますが、基本的なコンボはメインデッキで行えるため、今回のイベントでもしっかり活躍できるでしょう。

特に有名な構築はデッキ枚数を60枚にし、魔法カード「左腕の代償」から「隣の芝刈り」をサーチ、20枚近いカードを墓地に落とす「芝刈りインフェルノイド」でしょう。決まってしまえば、墓地アドバンテージを使って暴れられる、非常に楽しいデッキとなっています。

◆長年活躍し続ける古参テーマ「ライトロード」

初登場したのは2008年と、長い歴史を持つテーマなのが「ライトロード」。
ライトロードは、エンドフェンズや同じ「ライトロード」の効果が発動された時などに、デッキのカードを墓地に送る効果を持っています。そうして墓地を増やしつつ、フィニッシャーである「裁きの龍」を召喚し、勝負を決めるというのがコンセプトです。
古いテーマではありますが、「裁きの龍」は墓地に4種類以上のライトロードがある時に特殊召喚可能・1000ライフ払って全体破壊という、かなりのハイスペックなモンスターです。

他のライトロードも「ライトロード・ハンター ライコウ」など、扱いやすい効果を持つものが多いので、新しいテーマ相手にもしっかり戦える可能性はあります。
またライトロードはその強力な墓地肥やし能力もあり、他のカードとも共存しやすいテーマになっています。今回のイベントで主要パーツを揃えておけば、何かと使う機会は多そうです。
◆安くて使いやすいのが魅力的な「妖仙獣」

続いて紹介するのが「妖仙獣」。中心となるのは「妖仙獣 鎌壱太刀」などの下級モンスター。これらは召喚した時、手札から他の妖仙獣を召喚する効果を持っています。
これにより妖仙獣と名の付くモンスターを展開。その後「妖仙獣 鎌壱太刀」でのバウンスや「妖仙獣 鎌参太刀」のサーチ効果を使ってアドバンテージを増やしていきます。状況に応じてペンデュラムモンスターなどを展開し、「魔妖仙獣 大刃禍是」などの召喚を狙っても良いでしょう。


妖仙獣の魅力は、「妖仙獣 鎌壱太刀」などの主要モンスターのレアリティが低く、扱いやすいこと。イベント中に急いで組んでも使いこなすまで時間がかかりません。普段、獣戦士族デッキを使っている人なら、「炎舞-天キ」を入れておくと、さらに使いやすくなります。
デッキを組む時間やポイントの無い方は、妖仙獣に汎用カードを積んで戦ってみてはいかがでしょう?
◆イラストアドバンテージは見劣りしない!「ヴェンデット」

ダークでアメコミ風なビジュアルが魅力的な「ヴェンデット」。アンデッド族には珍しい、儀式テーマとなっています。
「ヴェンデット」の下級モンスターは、フィールドにいる時に儀式召喚でリリースされることで、儀式モンスターにさまざまな効果を付与します。
中でも強力なのが「ヴェンデット・レヴナント」。フィールドで儀式召喚に使用されると、その儀式モンスターは1ターンに1度、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを除外できるようになります。

フィールドの他のカードを守る「リヴェンデット・エグゼクター」の召喚に使えば、毎ターン除去の行える高打点のエースモンスターとなります。

またデッキから「ヴェンデット」モンスターを墓地に送って儀式召喚できる「リヴェンデット・バース」なども便利なカードです。他のアンデッド族などと組み合わせても楽しめます!
◆遊戯王でもトップの知名度「カオス・ソルジャー」

遊戯王に登場するモンスターの中でも、高い知名度を誇る「カオス・ソルジャー」。メインデッキを中心に戦えるモンスターが多いことが特徴です。
代表的なのが、光属性と闇属性を墓地から除外することで簡単に特殊召喚できる「カオス・ソルジャー 開闢の使者」。以前に禁止カードだったこともあるパワーカードであり、「カオス・ソルジャー」系のデッキだけでなく、前述したライトロードなどでもよく使われています。

またランダムながら「カオス・ソルジャー」と名の付くカードのサーチしつつ、墓地肥やしも行える「天地開闢」など、サポートカードも充実。儀式モンスターの「超戦士カオス・ソルジャー」などと共に組み合わせて使うのもおすすめです。
◆まとめ
これまでにもエクストラデッキを縛ったイベントは何回か行われていますが、エクストラデッキを1枚も使わないルールはさすがに初めて。純粋なメインデッキのカードだけで戦うとなれば、通常よりゲームの展開速度は遅くなると思われます。
それだけに、普段使っていないカードの出番もあるはず。今回紹介した物以外に、どんなカードが活躍するのか。非常に楽しみです。