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前ステージで見てきたように、テレビゲームはゲームセンターだけにとどまらず、一般家庭の中に入り込むことで、飛躍的にその社会的な地位を確立しました。
「STAGE 4」は、家庭用ゲーム機がずらりと並ぶ圧巻のステージです。そうそう見ることのできない貴重なゲーム機から、あなたが遊んだなつかしのゲーム機まで、歴史と進化を遊びながら味わえます。
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例えば『ブラウンボックス』(1966年)。これは、ラルフ・ベア氏が「テレビを見たくないときには、ゲームに使えばいい」と思いついて開発したという、未発売のゲーム機です。会社幹部に売り込んでもなかなか認められず、『オデッセイ』(1972年/マグナボックス)として世に出るには5年の歳月が必要でした。ブラウンボックス――そのまんまの名前ですが、手作り感あふれる素朴な木箱から、当時の発明家の気概のようなものを感じます。自分でゲーム機を作るなんて凄いですよね。
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また、このステージには「ファミコン」「スーパーファミコン」「PCエンジン」「セガマークIII」「セガサターン」「ドリームキャスト」「プレイステーション」「XBOX」「3DO」「MSX」「ネオジオ」「コモドール・アミガ」「シンクレア・スペクトラム」まで多彩すぎるラインナップがあります。
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もちろんハードと共にゲームも展示されており、コントローラーで円周上に動く自機を動かす『テンペスト2000』(1994年/アタリ)や、ファミコンでは『ロックマン』(1987年/カプコン)、ボールを撃ちあう『テレビテニス』、バンゲリング帝国三部作のひとつ『チョップリフター』(1982年/ブローダーバンド)などを遊ぶことができます。ちなみにバンゲリング帝国三部作のもうひとつは、「STAGE3」にある『ロードランナー』です。
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会場には著名人のインタビュー映像や、昔のゲーム雑誌もあります。