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こんにちはSUKESANです。
『スーパーマリオブラザーズ』35周年を記念して様々なイベントや商品が登場していますが、中でも最近注目されたのは、『スーパーマリオブラザーズ』がプレイできる『ゲーム&ウオッチ』でしょう。
筆者も当然ながら予約しましたが、各取り扱いサイトでもまさに“瞬殺”だったようで。それだけ多くの人の興味を引いた商品ですが、今回はそんな『ゲーム&ウオッチ』(細かい話ですが、「オ」は小文字でなく大文字)について、語りたいと思います。
『ゲーム&ウオッチ』は1980年に最初のタイトルとなる『ボール』が発売されました。これは後にクラブニンテンドーの賞品として復刻されていますので、ご存知の方も多いのでは?
当時の値段は5,800円で、本体の大きさはスーツの胸ポケットにサッと収まるような、名刺サイズ。つまり、任天堂はターゲットを大人に寄せていたのです。しかし大人はもちろんのこと、各少年漫画誌等で紹介されたことが切っ掛けとなり、たちまち当時の少年少女たちまでもがこぞって購入し始めたのです。
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この商品開発の裏には、故・横井軍平という天才開発者がいたのですが、この方のことを語り出してしまうと今回の趣旨が大きく変わってしまうので割愛(いつかやります)。『ゲーム&ウオッチ』をほぼコンプしているマニアでもある筆者が、その魅力についてお話ししていきます。
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『ゲーム&ウオッチ』史上、爆発的なヒットとなったのが、『ドンキーコング』でしょう。(写真は向かって左が『ドンキーコング』右が『ミッキー&ドナルド』)
形状は上下2画面となっていて、これが後のニンテンドーDSに生かされていきます。また、ファミコンでおなじみになった、「十字キー」もこの作品から登場しました。
ここからは、全ての作品を紹介するとキリがなくなってしまうので、筆者の思い入れでいくつか紹介させていただきます。
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故障したヘリコプターから次々にパラシュートで脱出してくる人たちをボートでひたすら受け止める、『パラシュート』。
落下してくる箇所は3箇所なので一見簡単に見えるのですが、後半になるととんでもないスピードで彼らは落下してきます……。難易度が高くなる「GAME B」モードだと、途中で木に引っかかりフェイントをかけてくる始末。
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お次は世界的な人気キャラクターを使用した『ポパイ』。オリーブちゃんの投げてくる物を、なぜかボートに乗ったポパイが受け止めます。左右には宿敵ブルータス(ブルート)が出現し邪魔をしてきます。
残念ながら「ほうれん草を食べて完全無欠に!」の演出がありません。
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最後は『ミッキーマウス』です。
まず注目すべきはこのボタン配置。4つのボタンのみで構成されており、ミッキーは鶏が次々に産んで転がしてくる卵を上手に受け止めます。
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ちなみに、海外では商標の都合で内容はそのまま、ミッキーがオオカミのオリジナルキャラに変更される『EGG』となりました。
ちなみに、『ゲーム&ウオッチ』は以下のように形状、シリーズが分かれています。
- シルバー
- ゴールド
- ワイドスクリーン
- マルチスクリーン
- カラースクリーン テーブルトップ
- パノラマスクリーン
- ニューワイド
- スーパーカラー
- マイクロVSシステム
- クリスタルスクリーン
- カラースクリーン
後者の一部は海外でのみ発売され、日本にも輸入されたのですが、すでにスーパーファミコンやPCエンジンが発売されている時期。あまり注目はされませんでした。ちなみにその海外版、今では新品で50,000円以上の値がつきます。
また、『ゲーム&ウオッチ』の裏面には写真のような形状の針金がありまして、これは写真のように机などで立てて時計として、ディスプレイとしても楽しめるという単純かつとてつもなくオシャレな仕様なのです。
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『ゲーム&ウオッチ』で大きな利益を得た任天堂は、その資金力を使い、誰もが知ることになる『ファミリーコンピュータ』を開発しました。そして、『ゲーム&ウオッチ』のアイディアを生かし、ゲームボーイさらにはニンテンドーDSへと発展していったのです。
それは最後に私SUKESANの記事の特徴でもある「マクロ撮影」コーナーでお別れしましょう。
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ちなみに、現在私SUKESANは普段はとっても真面目な広告動画クリエイター等をやっているのですが、なぜか現在、色々な意味で話題のTKO木下さんと彼のYouTubeチャンネル内において、ゲームコンテンツに出演、ディレクションをしております。よろしければご覧ください。
今回は初代『スーパーマリオプラザーズ』で僕とTKO木下さんが奮闘!
■著者紹介:SUKESAN
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元ファミ通の編集者、現在はCM、番組ディレクター・プロデューサーとして活動中。新垣結衣をはじめ、アイドルやタレントのピアノ・歌の講師でもある。
《SUKESAN》