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ところどころに日本的なモチーフが見られる『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』。
シーカー族はその最たるものですが、祠やガーディアン等の古代遺物も、よく見れば縄文土器と黒楽茶碗がモチーフになっています。細かいところでは道端に道祖神のような石像が見られますし、ハテノ村の門の上にはまるで神社の鳥居のように石が乗っかっています。『ゼルダの伝説BotW』の風景から懐かしさを感じるのは日本の原風景が描かれているからではないでしょうか?
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そんな本作の中で特に日本らしいと思ったのは祠の導師たち。
古代遺物を造ったシーカー族の彼らは、来るべき厄災と、それを封じる勇者を育成するため、祠に籠り、ミイラ状態のままリンクを待ち続けたのです。これって何かを思い出しませんか?
そう、即身仏です!!
即身仏(即身成仏)とは、主に真言密教の修験者が修行の末、肉体を保持したまま悟りを開き仏になることです。弥勒信仰とも結びついており、56億7千万年ののち再びこの世に弥勒が現れるまで肉体を残そうとしたとも言われています。山形県の湯殿山では即身仏を目指す修験者が多くいたといい、現在、山形県内に5体の即身仏が現存しています。
即身仏を志す者はミイラとして肉体を残すための準備を進めます。山に千日から五千日間籠り、五穀、次に十穀を断ち、木の実や木の皮を食べて体から余計な水分や脂肪を抜いていきます(そのため即身仏は「木喰上人」と呼ばれています)。漆を飲むこともあったそうで、その修行は過酷を極めたといいます。
いよいよ死期に近づいたら土中の石室に籠り(入定と言う)、読経をしながら最期の時を迎えます。外の人は石室の穴から鈴と読経の音を聞き生死の確認をします。音が聞こえなくなってから3年3ヵ月後に掘り起こし、乾燥させたのちに即身仏として安置するのです。
肉体をミイラとして保持するのは難しく、多くがミイラ化せず、白骨化してしまったといいます。祠の賢者たちも1万年という長い間リンクを待ち続けたわけですからそれは過酷だったに違いありません。
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昇天するときいつもスキップしちゃってごめんなさい。
というわけで、ゼルダ世界に触発され、リアル祠チャレンジを敢行!
山形県鶴岡市には4体の即身仏があるとのこと。「克服の証」4つでハートかがんばりを1つ増やすことができるはず! 期待を胸に、山形県へ向かいました。
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